新聞に載ってます7

山陽新聞 夕刊 一日一題 3月16日版
今回は「責任あるボランティア活動」です。 
 ボランティアに対していろいろな意見・考え方があります。
私も下記だけの考え方にかたまっているわけではありません。
今の一つの流れ「経費削減のためのボランティア募集」や「高校でのボランティア活動の義務化」にも、違和感を覚えます。
 いろんな方が、ボランティアについて、考えてもらえたらいいと思っています。


責任あるボランティア活動

 ある公的なボランティア募集広告で「意欲と関心があれば誰でも参加できます」とありました。
「あい・あい」では本年度、岡山県備中県民局との協働事業「育ちをサポート! おでかけ育メン育女応援団〜地域の育メン育女をこどもにつなぐ懸け橋プロジェクト〜」を実施していました。意欲や関心がある人を、地域の子育て支援の場にコーディネートし、ボランティア活動の援助をするという事業です。
その報告書作成の中で、スタッフの一人が「責任あるボランティア活動っていい言葉ですよね。」とつぶやきました。
ボランティア活動をする人々とボランティア活動の対象となる人々は対等(この考えはなかなか理解していただけませんが)。だから双方にそれぞれの責任があると、私は考えます。幸いにも、この考えを受け入れてくださる地域の人々のおかげで、本年度の事業は成功しました。
 では、対等という考え方・責任ある活動を継続するためにはどうすればいいか。この一つの答のヒントを、10年近く前にボランティアを長くしてくれた大学生からもらいました。「せめて交通費ぐらい出してもらえたら、もっと参加できる学生がいると思います。」
 志を持ち、時間とお金に余裕がある人々だけがボランティア活動をしているわけではありません。ボランティア活動の対象となる人々に喜ばれる充実した責任あるボランティア活動を、誰もが継続していくことができるためには、その企画運営にも経費が必要となり、ボランティアをする人々にも当然負担が掛かります。
だから、「困ったら、何でもかんでも無償ボランティアで」という考え方を、そろそろ見直す時期が来ているのではと思います。