新聞に載ってます4

山陽新聞 夕刊  一日一題  3月2日版
今回は「早春の家族散歩」です。
2/24の吉備路マラソンの体験から書いてみました。


 2月24日、吉備路マラソン。「あい・あい」の担当は迷子センターと、ファミリーマラソン出場者へのプログラム、参加賞配布のボランティアです。
 去年は1日で3人ほどだったと聞いていた迷子は57人。250冊ぐらいと聞いていたプログラム配布は約千冊。参加賞は3800人分。ある程度予想はしていましたが、すごい人出に臨機応変の対策とスタッフ間の密な連絡が必要でした。
 参加者が予想していなかったであろう出来事も起こっていました。例えば、会場内でいつものように移動できない、一緒に行った家族や友人とはぐれる、頼りにしていた携帯電話がつながらないなど。
 子育ても大人の予想していない出来事が多いと思います。わが家の第2子の行動も、子育てを経験した私や周りの大人が予想するものとはかなり違っていました。でもさほど困らなかったのは、予想外のことをするかもしれないという予想と、何よりこども自身の危険察知能力と、困ったとき近くの大人に助けを求められる性格、そしてそっと助けてくれる周りの人たちのおかげでした。
 「万が一」をいくつも予想することが親の安心策であり、その万が一への対策をこどもと一緒に考えること、そして周りの人に助けを求める力をつけることがこどもの安全策と、私の子育ての経験から考えています。
 そこで、入園・入学、進級の春に向かって一つ提案です。「恐れ過ぎず、人に頼り過ぎず」にこどもが生活していくために、まずは通園路、通学路を家族で手をつないで歩いてみませんか。地域を知り、人と出会い、良いことも良くないことも予想しながら、話しながら歩いてみてください。きっと家に戻ったとき笑顔になっているはずです。