今年のインフルエンザワクチン接種についてby小児科の先生

小児科の先生のメールを転載します。
インフルエンザワクチンについてお問い合わせがあったので、現在わかっていることをお伝えします。
今年のインフルエンザワクチンは2種類あります。
1季節性インフルエンザワクチン(今までのワクチンです)
A香港 Aソ連 Bの 3種類のインフルエンザに対するワクチンです。
10月より供給される予定だが、私の医院でも入荷できそうな量は去年の50〜60%程度で、去年まで受けていた人も受けれないかもしれない。
新型インフルエンザワクチン
国産のワクチンの製法は?のワクチンの同じです。
新型インフルエンザ(H1N1)1種類のみのワクチンです。
国が一括して買い上げ、0月末ごろより優先順位の高い人から、順次接種していく予定。任意で(実費は個人負担2回で8000円前後?)、個別接種でする。
その後のことは全く決まっていません。   
いずれのワクチンも小児は原則として2回する必要があります。したがって合計で4回することになります。
現在流行しているのは新型インフルエンザです。その後年末からいわゆる季節性インフルエンザの流行があるかもしれません。
新型インフルエンザの患者さんを診察しながら、季節性インフルエンザワクチンを接種しなければなりません。
感染の機会を増やすのではないのか?時間を分けてとか、場所を分けてとか、なかなか困難です。
麻疹ワクチンは接種すれば感染予防ができますが、インフルエンザワクチンは感染予防はできません。軽くすませることはできるかもしれませんという程度です。
というわけで、今年、本当にインフレンザワクチンを接種する利益があるのかどうかよく考えていただきたいと思います。
あくまでも私個人の意見ですが、インフルエンザが流行しているところに、わざわざワクチンを受けに行く利益があるのか?ワクチンの効果は限定されていて、しかも不足気味です。現在のところ、各医療機関でも、ワクチンの確保がどのくらいできるのか全くわかりません。予約を取るのは困難です。10月になれば、ある程度お話しできるようになるかもしれません。
現在流行している新型はタミフルがよく効きます。かかったにしても、多くの人は軽症ですみます。この秋は、無理をしてインフルエンザワクチンをする必要はないのではと考えています。

国立感染症研究所感染症情報センターから、「個人個人が行うことができる対策(改訂版)がでています。
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